むち打ち症とは、交通事故で負う典型的な後遺症として、よく聞かれる症状だと思います。
どんな症状なのでしょうか。
イメージとしては、首を寝違えたような首の違和感や痛みといったイメージがあるのではないでしょうか。
日にち薬で放っておいたら、自然と治るものなのではないかと勘違いされている人も、多いかもしれませんが、むち打ち症の放置は危険です。
人間の頭は、重さにして5キロから6キロの重さがあります。
これは、2リットルペットボトル3本、ボーリングの球と同じくらいの重さです。
この重さを、首の筋肉と胸と背中の筋肉、そして腕や足腰の筋肉や骨や神経でバランスを取って支えています。
日常生活では頭の重さを意識することはありませんが、不慮の交通事故などで衝撃を受けた時に首に過度の負担が首に掛かり、むち打ち症は発症します。
車の運転では住宅街を徐行運転していても、時速10キロから20キロで運転しています。
普段の頭の重さであれば、十分に支えられる骨や筋肉、神経であっても、車のスピードと勢いが加わって負荷がかかると、事故の瞬間だけ筋肉が収縮して痛みを発生させたり、痛みが生じた部分を身体が自然に無意識にカバーすることで、体のバランスに歪み・ズレが生じて、違和感や痛みを発症します。
ましてや高速道路や国道などで加速してスピードが上がっている中での事故となると、その負担は大きく、首には大きな負荷がかかり、大きなダメージを受けることとなります。
その結果、首などに痛みを感じるようになる、これが、むち打ち症の症状です。